大谷流 元気の出る企業経営セミナー

2017年02月14日

セミナー2

先日、大塚商会さんが企画する「実践ソリューションフェア2017」に行って来ました。

 

 

 

このフェアでは、最新ソリューションが展示会場に集結し、セミナーも約80コース行われます。

 

 

 

 

 

 

 

私は今回で3年連続の参加で、目当ては特別セミナーです。

 

この特別セミナーでは、3日間にかけて色々な方々のお話しを聞くことが出来るため、毎年大変楽しみにしています。

(昨年は青山学院大学の原監督のお話しなどを聞きました。)

 

 

 

 

 

 

今年もいくつかのセミナーを受講しました。

 

 

 

 

 

 

そのなかの一つ、元吉本興業プロデューサーで現在人材活性プロデューサー大谷由里子様の、

 

「大谷流 元気の出る企業経営」セミナーについて書きたいと思います。

 

大谷由里子様は、かつて吉本興業に勤務し、現在は「感じて・興味を持って・動く」人づくり!をモットーに、人材育成・企業活性のために全国で活動をされている方です。

 

 

 

 

セミナーの内容は、

 

企業経営を進める中で、大事なのは、やはり人づくりであり、社員のモチベーションアップやスキルアップを図ることは、不可欠な要素であるということ。

 

吉本興業時代に学んだマネジメントや人材育成の大切な価値観、経営を進める中で大事な元気の作り方、自立・自走型の人づくりのポイントについてのお話しという事でした。

 

 

 

 

 

 

詳細は(メモした内容)、

 

 

・就職活動をしている学生へ

「どこに入るか」より「そこでどうするか」「どう生きていくかが大事」

 

 

・40代と平成生まれの新入社員は、ベルリンの壁と同じくらいの差がある。

(ベルリンの壁と言っても、そもそも平成生まれはベルリンの壁を知らない世代である)

 

 

・小さい頃に、リーマンショック、3.11、東日本大震災などを見て育ってきた世代は、安定志向が高い。

➞就職活動で、まずはその会社が「ブラック」かどうかを検索する。

 

 

・吉本興業で学んだことは2つ。

「自分で考えて、自分で行動する」「戦略と戦術」

 

 

・WANTとHOW

「~したい」と思って行動しないと成功しない。それをどのように実現するか。

 

 

吉本興業時代のエピソード

横山やすしさんのマネージャーをしていた時、やすしさんと空港で待ち合わせ。

 

しかし、やすしさんが待ち合わせ時間に来ない。しょうがなくその場で来るのを待っていた。

 ➞少しすると、向かいの蕎麦屋さんから、やすしさんが出てきた。

  ➞そして「何で目の前にある蕎麦屋をのぞかないのか!」と怒られる。

 

別の日に空港で待ち合わせ。やすしさんが待ち合わせ時間に来ない。

蕎麦屋にも行ってみたがいない。

 ➞少しして、やすしさんが待ち合わせ場所に来た。

  ➞蕎麦屋を見に行ったことを告げると、「毎回蕎麦屋にいるか!」と怒られる。

 

別の日に空港で待ち合わせ。やすしさんが待ち合わせ時間に来ない。

蕎麦屋にも行ってみたがいない。近くの喫茶店、その他のお店も探したがいない。

 ➞待ち合わせ場所に戻るとやすしさんがいた。

  ➞「うろちょうろしてるな!」と怒られる。

そして、

「人と行動する時は3パターンくらい考えとけ!」と言われた。

その後、そのことを実践することでカンが磨かれた。

人と接する中でカンを磨いたことは貴重であった。

 

 

・人は相手の「行動」で腹が立つ←しかし、行動の下に「価値観」がある←価値観は皆違う。

 

 

・上司が「近くにお店が出来たから行こう」と部下に言う。

40代の部下は、「行きましょう!」となる。

しかし、

新入社員は、食べログをネットで調べて、そのお店が美味しいのか、店員の態度は良いのか調べる。

➞こういうことが分かっていれば、コミュニケーションの取り方も世代によって変えることが出来る。

 

例えばこの場合に、

「近くにお店が出来た。料理も美味しいし、店員の態度も良いらしい。だから行かないか?」

と言ったらどうだろうか。これは、大袈裟な例だが、まずは相手を知ることは大事である。

 

 

・どんな時も「プラス言葉」を大切にしている。

例えば、

 借金つくって苦労している人に➞お金の有難味が分かってよかったね。

 何か大変なことが起きた時に➞大変だった。ただ、大きく変わるチャンス。感謝しなくては。

 

 

・営業の基本は「傾聴」すること。

経験談として、

企業の社長へ営業している時に、こちらから一生懸命話しをしていた。しかし中々契約に進まなかった。

➞考えを切り替えて社長の話しを聞いたり、教えてもらったりするようにした。

 ➞その時の社長の顔は楽しそうで、話しをドンドンしてくれた。

  ➞その後も、訪問しては社長の話しを何度も何度も聞いた。

   ➞ある日訪問していない時に、社長の方から会社に連絡があり「いつ話しを聞きに来るんだ」となった。

    ➞その後のある日「ところで、扱っている商品はなんだ?」となり契約が決まった。

 

 

・昔は、世の中の考え方は「WANT」だった。小さな子供も「~したい」「~ほしい」である。

心の元気がある。

今は、「MUST」の考え方で、「あれしなくては」「これしなくては」になっている。

➞心の余裕がない。

 

 

実際に会場の皆へ

「皆さん、拍手をしてみて下さい」

 パチパチパチパチ

 

10秒後…

「見ず知らずの人だとは思いますが、イエーイ、と言って周りにいる3人にハイタッチして下さい」

 照れながらハイタッチ

 

➞どうです、皆さん自然に笑顔が出ましたよね。

 伝えたいことは、以前(昔)はほっといても自然に盛り上がっている時代だった。

 しかし、今は盛り上げることをこちらから提供しないといけない時代になっている。

 

 

・コミュニケーションが取れない理由…スマホ、携帯の普及

今の世代は、人を通すことが苦手な人が多い。しかしそこに文句を言ってもしょうがない。

➞報告、連絡、相談をしやすい環境を作る。明るく健康的な職場作りが大事である。

 

 

・阪神大震災を経験。

➞昨日は今日を保障しない。今日は明日を保障しない。

今日、何があっても後悔しない生き方をしようと考えた。

 

 

・モチベーションマネジメント、心の元気が必要と考えた。

自分の心が元気でないと、人の心も元気にできない。

 

 

・心の余裕がないと、時間がない、お金がない、興味がない、政治が悪いなどと考えがち。

自分を正当化することに考えがいってはダメ。

 

 

・落ち込んだ時、うまくいかない時はある。その立ち直りが大事。

 

 

実際に会場の皆へ

「皆さん、右手を挙げて下さい」

数秒後、

「次に左手を上げて下さい」

数秒後、

「隣の人を見て下さい…。では、隣の人と恋愛して下さい」

「行動」はすぐに変えられる。しかし「感情」「性格」はすぐに変えられない。

 

余談として、隣の人が40代後半の仕事が出来そうな経営者風の男性で、「恋愛して下さい」と言われた後、お互い見つめあって気まずそうに、はにかみながら照れてしまった瞬間でした。

 

 

「笑わせる」とは、相手を元気にさせる。部下、上司、お客様を笑わせる。

決して、「笑われる」とは違う。

 

 

・どの組織にも、自然型(じねんがた)、可燃型、不燃型と3つのタイプがいる。

自然型は、自ら目標を立てて出来る。何も言う必要がない。

可燃型は、人数的に一番多く、キッカケがあったら燃えるタイプ。この層を教育することが重要。

不燃型は、何を言ってもダメなタイプ。

 

 

実際に会場の皆へ

隣りの人と共通点探しを3分で20個して下さい。

➞隣の人と(先程の照れ笑いした40代経営者風の人と)共通点探し。

 「時計をしている」「今研修を受けている」「朝ごはんを食べた」…

3分後…

➞実際に3分で20個言えた方は少ない。

 

しかしこの質問をした時に、子供はすぐに20個言える(「目が2つある」「鼻がある」「俺たちカッコイイ」など)

大人になればなるほど防衛本能が働き、難しく考えて言えなくなる。

➞言いたいことは、コミュニケーションとる中で、相手を知ることは大事で、共通点を見つけることは大事である。

そして、お互いの共通点はどこにでもある。

 

 

恋愛を思い出してください。

会話で共通点を探そうとしていたと思う(相手の好きな食べ物や、住まいなど…)

 

例えば、

 男「どこに住んでるの?」

 女「千代田区です」

 男「えっ気が合うね!自分も千代田区だよ」

 

もっと強引な例だと、

 男「どこに住んでるの?」

 女「千代田区です」

 男「えっ、自分は足立区だよ!同じ都内だね!」

 

もっともっと強引だと、

 男「どこに住んでるの?」

 女「千代田区です」

 男「えっ、自分は埼玉の大宮だよ!同じ関東だね!」

 

 

相手をよく知ること

例1

幼稚園で、トイレを流さない園児がいた

➞先生が園児に、トイレを使ったら必ず流すように指導する。

 ➞しかし園児は理解してくれない。逆に「トイレを使ったら自分で流すの?」と聞き返される

  ➞実は、自宅のトイレが自動で流れるトイレだった。

 

例2

新入社員が何度も鳴っている電話に出なかった

➞上司が「なぜ電話に出ないのか」と新入社員に注意する

 ➞すると、新入社員から「電話に出て良いのですか?だって非通知ですよ」と言われる。

 

例3

上司が新入社員に「郵便物を出して」と頼み、郵便物を渡す

➞数日後、郵便物が郵送されずに戻ってきた(切手が貼っていなく、相手へ請求がいった)

 ➞新入社員に「なぜ切手を貼らなかったのか」と聞く

  ➞メール世代の新入社員から「切手を貼るんですか?」と聞き返される。

 

 

・「わかりません」という言葉➞思考を止める言葉である。認知症の一歩手前!

 

 

人を観察することは大事。

 

 

・東日本大震災の時に感じたこと。

やり残して死にたくない。やり残すリスクは嫌だ。

 

 

・人生の長さは決まっている。要するに、自分が〇日の△時×分◎秒に死ぬことは決まっている。

しかし、人の生きる幅は変えられる。

 

 

・き ど に た ち か け し 衣 食 住

季節、道楽(趣味)、ニュース、旅、知人、家族、健康、仕事、服、食事、住まい

 

婚活に向けてコミュニケーション研修をした経験

男女はコミュニケーションが取れたら結婚するという考え。

ただし、女性の方からコミュニケーションが取れることも大事だが、男性の方から積極的にコミュニケーションをとることが大事

➞結婚にいたるには、男のコミュニケ―ション力を上げないと厳しい。

 ➞そこで、男のコミュニケーションスキルを上げる研修をした

  ➞しかしそれだけでは結婚にいたらなかった。

   ➞そこで、次に、1週間に3回のメールや電話をするように、1ケ月に1回デートをするように指示。

    ➞3か月後に結婚。人は期日を決められるとやる。

 

 

実際に会場の皆へ

隣の人と、自分が言われて嬉しい言葉をお互いに言いあって下さい

➞先程の照れ笑いした40代経営者風の人と、自分自身の褒め殺しの言いあい。

➞言いたいことは、

 自分が言われて嬉しい言葉=自分を元気にしてくれる言葉

 自分がどうすればその言葉を言われるか、環境作りなど、考えてみて下さい。

 

 

・人のタイプ分け(ネットで「タイプ分け」と検索すれば出てくる)

 支配型、企画型、分析型、援助型がある。

 

例えば、

企画型は…

 0(ゼロ)を1(イチ)にするタイプ  

 型にはまるのを嫌がる

 人の話を聞かない

 人と違う事をする

 目立ちたがり屋

 「○○さん変わってますね」と言われる

 自分の自慢話し

 

➞それぞれのタイプに良い部分、悪い部分がある。

大事なのは自分のタイプを知り、相手のタイプを知り理解すること。

 

 

実際に会場の皆へ

「今、悩みなどもあり、やる気が今一つない人は手を挙げて下さい」

 手を挙げた人へ➞そうですか…

 

「今、やる気があるとも言えないが、ないとも言えないような人は手を挙げて下さい」

 手を挙げた人へ➞そうですか…

 

「今、やる気があって、今日のセミナーも積極的で楽しみにしてきた人は手を挙げて下さい」

 手を挙げた人へ➞(手を挙げた会場の後ろの席の方々を見渡しながら)本当にそうなんですか?

 それにしては、随分後ろの方で聞いていますね。自分でそう思っているだけではないんですか?

 

 

実際に会場の皆へ

「ストレスについて質問。今、ストレスがある人はいますか?」

 手を挙げた人へ➞そうですか…

 

「今、ストレスがない人はいますか?」

 手を挙げた人へ➞もしかしたらストレスのないあなたが、先程手を挙げた人にストレスを与えているかもしれませんよ!

 

 

 

 

 

 

このような内容でした。

 

少々長くなりましたが、セミナー中にメモをしたものを列挙してみました。

 

 

文字ではうまく伝わらないかもしれませんが、大谷由里子さんの独特の人をひきつける話し方と、時には笑いありの話しで、大変魅力ある内容の「大谷流 元気の出る企業経営」、有意義な1時間半のセミナーでした。

 

 

 

 

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