創立50周年記念講演会 杉村太蔵氏 ②
2017年06月24日
先日行われました杉村太蔵氏による、埼玉県宅地建物取引業協会 創立50周年記念講演会。
太蔵流!「今の世の中こう生きる」 と題した講演の続きです。
(前回のブログはこちらです)創立50周年記念講演会 杉村太蔵氏 ①
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しかしこの1年数か月後に衆議院議員選挙に当選。
では、その間に何があったのか…
その間のことについて、その後についての内容を列挙します。
・その後、派遣会社に登録。ビルの清掃会社で働くことに。
・永田町のオフィスビル18F~22Fにある外資系証券会社、そこのフロア清掃が担当になる。
・便器をピカピカに清掃したり、トイレに来る外人にペーパータオルを、殿様に「ハァハァ~」というような仕草で渡して笑わせていた。
・ある外人G氏が毎回よく笑ってくれて、太蔵氏を大変気に入ってくれた。実はその外国人はその外資系企業の重役で、「なぜ君はこの仕事をしているのか。君は将来出世する。うちの会社に来なさい」とヘッドハンティングされる。
・人生最後のチャンスと思い、入社試験を受け入社。(ただし1ヶ月更新の社員)
・入社時に、上司となる方S氏(証券アナリストで大変有名な方)から、「俺の携帯に5秒以内に出ろ!」と言われる。世の中スピードが大事だという事。携帯に5秒で出ること、これは今でも守っているし「東大出ることよりも、携帯に5秒で出ることの方が重要だし出世につながる」と考える。
・太蔵氏の仕事のポイント→1つプラスして行動、他の人と違うことをする。役に立ちたいと考えて行動した。
①上司に「ボールペンを持ってこい」と言われたら、黒のボールペンだけではなく、赤、青なども持っていくだけではなく、更にメモ用紙なども渡す。
②デスクの蛍光灯を変えるように頼まれたら、デスクを掃除し、更にゴミ箱も掃除する。
・ある時、外人重役G氏と上司S氏から呼ばれ「選挙の動向を調べなさい。郵政民営化がうまくいけば株価が跳ね上がるかもしれない」とミッションを与えられる。
・色々とネットで調べていく中で、自民党の選挙公認候補公募のページを見つける。そこには、「郵政民営化と構造改革について」述べよとあった。丁度調べていた事でもあったので、外人重役G氏の言っていること、上司S氏の言っていること、その他有名な方が言っていることを書き、最後に「私もそう思う」と書いて提出。
・するとある時携帯に電話が鳴った。電話を5秒以内に出ると自民党本部からの呼び出し。「すぐに来れますか」との問いに、「5分で行きます」と。
・その後、5回の面接、3回の論文で合格。自民党公認候補となる。なぜ応募者1,000名を超え優秀な人も多数いた中で合格したか。それは、「電話は5秒で出る」「5分で来る」など、相当やる気があると思われていた。
・自民党公認候補とはなったが自民党本部からは、「公認するが比例で出てもらう。しかも比例35番目なので100%落選する。これを良い経験の一つとしてもらいたい」と言われる。
・選挙中は他の選挙区のお手伝い。得意の便所掃除をしたり、若いからと色々つかわれる。そして選挙活動が終わり投票が始まると当選確率50%となり、0時前には当選確実となる(2005年9月)。周りからはいきなり、「杉村先生、おめでとうございます」と手のひらを返したような対応。
・当日レンタカーで近くのホテルに帰ろうとすると、「先生が車を運転したら危ないです。お車を用意してあります」と、運転手付きの車へ誘導される。
・この様なとんとん拍子の中で、翌日に歴史的失言、「料亭に行ってみたい」を言ってしまう。
・議員活動の中で、厚生労働委員会に呼ばれ、「是非先生のニートの経験を思う存分活かしてほしい」と言われる。官僚が周りの人達を調べたがエリート集団ばかりでニート経験者は誰一人といないため。ニートの経験を活かして…、そんなことを言われた国会議員はいないのではないか。
・その後、2009年7月に衆議院の解散に伴い議院議員の任期を終えた。2010年7月には参議院議員選挙に出馬するも落選する。
・ある程度有名人なので中々家の外に出れず、奥様からは同情されていたのは最初の数週間。数週間後には近くのスーパーの買い物を頼まれる。その際にはスーツを着て、市場調査をしているように買い物をする。
・その後しばらく仕事もなく困っている時に、サンデージャポンのスタッフから電話。是非今週の生放送で思う存分話したいことを話してくださいと言われる。
・2010年10月にサンデージャポンに出演。(玉置浩二と青田典子の結婚もあり、サンデージャポンのその年の年間最高視聴率)。
・スタッフから、「是非来週も出演をしてほしい」と打診される。そしてレギュラーに。その後、「幸せ!ボンビーガール」、「ナニコレ珍百景 」などの番組にも出演も決まる。
・サンデージャポンのスタッフに「なぜ自分を起用するのか」と聞いてみると、「太蔵さんはあの薄い発言が良い。それを大きな声で言う。それが良い!」と絶賛される。
例えば、「プーチンが来日することになりました」というニュースに対して、大きな声で「へぇ~。プーチンが来日するんですねえー」と薄っぺらいことを大きな声で言っている。
・あれから7年。今のポジションはなりたくてなったポジションではないが、なれて本当に良かったと思うポジションである。
・現在、奥様からは「議員の時より、今の方が好き」と言われる。
・あなた自身、そして就職活動の学生や周りの人で、「自分のやりたいことが叶わなく落ち込んでいる人」はいませんか。そんな人に伝えてほしい。それは、「自分の期待されていること」は何か。実は、自分のやりたいことは、自分の期待されていることや求められていることと違うかもしれない。そこに方向性や活路を見つけられるかもしれない。
・どんな時も、今、目の前にあることを全力で尽くしてきた。今回の講演も全力で話している。
・話は変わるが、日本国憲法改正の話題があるが、皆さんは日本国憲法全文を読んだことはありますか?
・日本国憲法全文となるとどのくらいの量の文章だと思いますか?
・実は、日本国憲法はA4で10ページくらいです。改正した方が良いのか悪いのかは別として、まず現在の日本国憲法を読んでみる。そのことが大事です。
・最後の言葉。「最初に言っていませんでしたが、埼玉県宅地建物取引業協会様、創立50周年おめでとうございます。」
以上、大体このような講演でした。
終始面白おかしく、そして今があるのは運があるように話していましたが、頭が良く、努力家であるからこそ、色々なチャンスと巡り合えてきたのだと思います。
文字では伝わりませんが、大変大きな声で同じ姿勢で立ちっぱなしの約1時間半。会場は大変に盛り上がりました。
なお、杉村氏は、慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科後期博士課程に合格し、2017年4月から大学院に通っています。
また、杉村太蔵氏は個人事務所で活動しております。
今回の講演もそうですが、講演・取材・番組出演など全てご自身で対応しているとのことです。
「なぜこのような大事な講演に呼ばれたのか」「もっとほかの人がいるでしょう」と話しておりましたが(私もそう思っておりましたが)、
埼玉県宅地建物取引業協会創立50周年記念講演、大変良い企画であり、そして良い人選でした!